2014年06月06日 22:31  カテゴリ:美術館めぐりカテゴリ:記事ぜんぶ

ペンペン草の美 「藤井達吉の全貌」展

※こちらは、アメブロからのインポート記事です


岡崎市美術博物館にて開催中の
「藤井達吉の全貌―野に咲く工芸 宙を見る絵画」へ
行ってまいりました。





民芸とか工芸とか手芸とか
いろいろと言い方はあるんでしょうけど
全体から迫ってきたのは、
芸術そのものより日本の野原の美。

その辺に咲いている野生の花や実が
会場にわんさか。
「草取りしなきゃ!」みたいな…。
水族館でアジを見ると、
「ゼイゴ取らなあかん」と思うのと似とるわ。

日本画って、空気感やリアリズムより
そのもののフォルム、造形を追究する芸術かな、と
個人的には思っていたのですが、
なんなんでしょ、この草いきれは!

匂いが強そうで堅そうな葉っぱや
カサカサいいそうな枯葉を見ていると、
ああ、矢作川の野っぱらってこうだった
って思い出す。

そして、もうひとつ思い出したのが、
前職場の激務でヘロヘロだったころ、
病院帰りにふとひとりで神社に立ち寄った時のこと。
四方八方が桜でけぶり、
ひとっこひとりいない境内で
何やら狂気みたいなものを感じて
ひどく怯えたのだった。

あれから、私はただ一種類の花が
たくさん咲いているさまは苦手。
日本の自然は、
雑多な草花が季節ごとに地面を覆いつくして
わーわー元気なところがいいのだ。

そんなことを再確認した展示でした。

タイトルのペンペン草があったかどうかは
実のところ定かではない(適当)。


展示は6月1日(日)まで!
いっそげーーー!


  


Posted by ちびた │コメント(2)